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室堂平を歩く [旅行記]

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【NEX-5】

立山・富山の記 -5-  室堂平を歩く。



山を下りる最終バスの時間までは、まだ時間がある。
せっかく来たのに、下山してすぐにバスに乗ってはもったいない、と、
室堂平を歩いてみることにしました。

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重機を使って室堂ターミナル周辺の遊歩道を、除雪していました。

この写真は雄山へ向かう前に撮ったのですが、戻ってきた時には、すっかり石畳の歩道が、
姿を見せていました。

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ミクリガ池。

立山が火山だったころの水蒸気爆発で凹んだ土地に、水がたまった池だそうです。
「ミクリ」は「御厨」と書いて、神様の食事を作るところ。という意味だそうです。

でも、プランクトンはいるけど魚は住めない低栄養の池だそうで、
神様の食事、ちょっと味気なさそうですww

雪が解けて、ちょっと南極チックw

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血の池。

火口の跡が池になったもので、酸化鉄を含むので赤い色をしています。

立山信仰の中で、昔の人がここは血の池地獄だと呼んだことが、名前の由来。


この血の池のほかにも、地獄に関する名称がこの地には多いです。
「立山には地獄がある」と古来から言われて、信仰の場所だったことから、
そんな名前が付けられたみたいです。
でも、地獄を連想させるような地形が、この地に多いことも確か。
浄土山は神様(仏様か?)の山。そして剱岳は死者の山。
立山曼荼羅の世界です。

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この先は、まんま「地獄谷」
煙と硫黄のにおいが立ち込めています。

しかし、残雪が多くまだ遊歩道が開通できないとのことで、行けませんでした。

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「雷鳥荘」から見る「地獄谷」

まさにこの風景。地獄ですよね。
室堂平を歩いていると、「ここに地獄がある」と言われるのも納得できます。

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イワカガミ。

地獄にも花は咲きますww

後日、別の場所で太古の世界に、この花によく似た生物がいたのを見ました。
「ウミユリ」という生き物なんですが、俺には瓜二つに見えます。
ウミユリは植物ではないんですけどね。

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イワイチョウ。で、合ってるかな?

花の名前は、室堂平にあった「室堂平の植物」という案内看板を撮ってきて、
それと照らし合わせて調べてますww


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天然記念物にしていされているという「山崎カール」

なんのこっちゃよくわからなかったんですが、立山のお椀のように凹んでいる部分は、
昔、氷河によって削られたのだそうです。
山崎さんという人が指摘したカール(圏谷)なので、「山崎カール」というそうです。


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室堂平を歩いている時に、正面から見知った団体が来ました。

雄山に登っている時に、俺が追い越し、雄山山頂で彼らが先に大汝へ出発し、
彼らが大汝で昼食を摂っているのを、横目で見ていたグループでした。
なんで、わかったかってそのグループの一人が、俺と同じザック(オプスレー・ケストレル28)を
背負っていたので、すぐにわかったんですww
俺は「あ、」と思ったんですが、先頭の人が「こんにちわー」と、
まるで初めて会うかのように挨拶して通り過ぎてしまったので、向こうが気づいていたかはアヤシイ。
彼らが大汝からどう下りてきたかはわかりませんが、雷鳥沢の方から来たってことは、
富士の折立まで縦走して、別の場所から降りてきたのかな??


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「雷鳥荘」から、雷鳥沢方面。
ここから先も、残雪が多かったので行くのはあきらめました。
っていうか、目の前の残雪がぺろんとめくれています。
こーいうところから雪崩れていくのでしょうか?あわわあわわ。


写真を撮りながら歩いていたら、思いのほか時間が経過。
来た時と同じペースで戻ったら、最終バスにギリギリという時間にww
ちょっと速足で、室堂のターミナルを目指します。


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結局、えっさほいさと急いで来たら、最終までかなり余裕のある時間に、ターミナルに戻れましたww
行きはどんだけゆっくりだったんでしょww

7時間歩きっぱなしだったのですが、これにてアルペンルートの乗り物で下山します。


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この立山という世界は、とにかく山もなんでも大きくて、苦労して登ったりしているんだけど、
今ここにいるんだという現実味があんまりなかったですww

あるものはみんな遠いし、3階建てという大きな建物であるはずの室堂のターミナルは、
ちいさな建物のような感じがします。距離感も、大きさもよくわかんなくなってしまうというか、
なんかよくわかんないところにいるなぁ、とはよく思いましたww
ただ、花だけは、みんな小さかったですね。

そう書くと、良かったんだか悪かったんだかわかりにくいですが、
23年ぶりにここにきて、良かったです。

すごく楽しかった!
またいつか来たいですね~






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